運動は無駄!?最も効率が良いのは置き換えダイエット!?

 ダイエットをするうえで、食事制限をするのと運動をするのとでは、どっちが効率的で、楽して簡単に痩せられるのだろうか?
これはダイエットをするうえで事前に把握しておきたい大事なポイントだと思う。一般的に言われている様に、摂取カロリーと消費カロリーの関係だけで人間の太る痩せるが決まるのならば、当然のことながら、摂取カロリーより消費カロリーが上回れば痩せることが出来る。

 簡単に言えば、食事制限をして摂取カロリーを抑え、運動してカロリーを消費すれば、どんどん痩せていくはずだ。『摂取カロリー<消費カロリー』の状態になれば良いのだ。非常に理想的ではあるが、これはかなりの忍耐と努力が必要だ。

 その逆も然りで、食べ過ぎて摂取カロリーを摂りすぎているにも関わらず、運動せずにカロリーを消費しなければ、ぶくぶくと太る。『摂取カロリー>消費カロリー』の状態がダメなのだ。健康や美容に対して何の努力もしない、不摂生なだらしない生活をしている状態だ。

 それでは、苦になる運動は一切やらずに、食べたいものは食べて無理な食事制限もしない、だけど摂取カロリーよりも消費カロリーの方をほんのチョットだけ多くできれば、少々時間は掛かるかもしればいが、徐々に、しかし確実に、痩せることが出来るはずだ。この絶妙な摂取カロリーと消費カロリーの状態を作れれば、これこそが楽して簡単に痩せられる、しかも三日坊主にもならずに続けられる、理想的なダイエット方法なのではないか?

 今回は、この摂取カロリーよりも消費カロリーがほんのチョットだけ多い絶妙な状態を数値的に検証したいと思う。

自分の基礎代謝量を把握する

 さて、まずは、全く運動しないで、じっと寝ているだけで消費するエネルギーのことを基礎代謝量という。
人間が呼吸をしたり、心臓を動かしたり、消化したり、全く体を動かさずに寝ているだけで、ただ単に生きていくうえで絶対に必要な最低限のエネルギーのことをいう。まずは、この基礎代謝量がどれくらいなのかを調べてみた。すると、厚生労働省のホームページに「日本人の食事摂取基準」という資料があったので、ここからはそれを参考に考えてみたいと思う。良い資料を見つけたものだ!

性別男性女性
年齢
(歳)
参照体重
(㎏)
基礎代謝量
(kcal/日)
参照体重
(㎏)
基礎代謝量
(kcal/日)
15~1759.7164051.91310
18~2964.5153050.31110
30~4968.1153053.01160
50~6468148053.81110
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考に作成)

 なるほど・・・・基礎代謝量って思ったよりも低いんだなぁ~、というのが率直な感想。
要はこの基礎代謝量を下回る摂取カロリーだと、栄養失調で体を壊してしまうということだ。
ダイエットするうえでは、絶対に気を付けなければならない!

 私は40代なので、どんなにダイエットで食事制限をしたとしても、1530kcal以上は食事をしてカロリーを摂取しなければならないという事だ!

自分の推定必要カロリーを把握する

 さて、基礎代謝量は分かったが、今度は普通に生活していくうえで、どれくらいのカロリーが必要なのか調べてみた。これは普通の生活の中で、学校に行ったり、会社に行ったり、中には運動する人もいるだろう。それらの活動をレベルごとに分けて確認する必要がある。以下の推定必要カロリー表の下に、身体活動レベルを分けた表があるので、自分がどこに当てはまるか確認してみる。私の場合、『男性』で40歳代だから『30~49歳』で、身体活動レベルは『Ⅱ(普通)』に該当するから、推定必要カロリーは2700kcalになる。

性別男性女性
身体活動
レベル
15~17
(歳)
2500
kcal
2800
kcal
3150
kcal
2050
kcal
2300
kcal
2550
kcal
18~29
(歳)
2300
kcal
2650
kcal
3050
kcal
1700
kcal
2000
kcal
2300
kcal
30~49
(歳)
2300
kcal
2700
kcal
3050
kcal
1750
kcal
2050
kcal
2350
kcal
50~64
(歳)
2200
kcal
2600
kcal
2950
kcal
1650
kcal
1950
kcal
2250
kcal
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考に作成)
身体活動レベル日常生活の内容

(低い)
生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合。
自宅にいてほとんど外出しない人。

(普通)
座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、通勤・買い物での歩行、家、軽いスポーツ、のいずれかを含む場合。
自立している人。

(高い)
移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツ等余暇における活発な運動習慣を持っている場合。
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考に作成)

 この推定必要カロリー(以下、必要カロリー)と同じカロリーを食事と運動でコントロールできれば体型を現状維持できるし、必要カロリーより多くのカロリーを摂れば太る。必要カロリーより少ない量のカロリーに抑えられれば、不足しているカロリーを体内の肥満細胞から消費していくので体は少しずつ痩せていく。ただし、健康維持のためにも基礎代謝量を下回らない事は絶対条件だ!

 私の場合は40歳代だから、基礎代謝量の1700kcalを下回らない様にし、推定必要カロリーが2700kcalだから、それ以下の摂取カロリーになる様に、食事の摂取カロリーと運動による消費カロリーを調整して2700kcal以下に抑えていけば痩せていくってわけだ!
とりあえず、これで目標の数値は分かった!
あとは、この数値をいかに楽して簡単に達成していくか、その方法を考えてみる!!

自分の摂取カロリーを把握する

 それでは、実際のところ1日の摂取カロリーってどれくらいなのだろうか?

 例として、私のある一週間の食事を振り返ってみる。
 私の場合、実際にそれだけの必要カロリーで抑えられているのだろうか?

曜日時間帯食事内容と摂取カロリー合計摂取カロリー
月曜日おにぎりツナマヨ:235kcal
おにぎり鮭:209kcal
ウーロン茶:0kcal
2,895kcal
社員食堂のヘルシー定食:700kcal
ご飯大盛り:400kcal
肉じゃが:472kcal
白身魚のフライ:384kcal
大根と油揚げの味噌汁:52kcal
間食アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
エクレア:323kcal
火曜日ピザトースト:337kcal
ウーロン茶:0kcal
2,558kcal
社員食堂のヘルシー定食:700kcal
ご飯大盛り:400kcal
鶏の唐揚げ:680kcal
野菜サラダ:25kcal
豆腐とわかめの味噌汁:42kcal
間食アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
チョコパイ:254kcal
水曜日おにぎりツナマヨ:235kcal
おにぎり明太子:183kcal
ウーロン茶:0kcal
2,518kcal
社員食堂のヘルシー定食:700kcal
担々麺:765kcal
焼き餃子:212kcal
間食アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
チョコモナカジャンボ:303kcal
木曜日ピザトースト:337kcal
ウーロン茶:0kcal
2,924kcal
社員食堂のヘルシー定食:700kcal
ご飯大盛り:400kcal
メンチカツ:780kcal
エビフライ:333kcla
野菜サラダ:25kcal
しじみの味噌汁:44kcal
間食アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
森永の焼きプリン:185kcal
金曜日おにぎりツナマヨ:235kcal
おにぎり鮭:209kcal
ウーロン茶:0kcal
2,775kcal
社員食堂のヘルシー定食:700kcal
ポークカレー:1,000kcal
ポテトサラダ:229kcal
大根と油揚げの味噌汁:52kcal
間食アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
アイスコーヒー(ミルク・シロップ):60kcal
缶ビール:80kcal
ミックスナッツ:150kcal
土曜日フレンチトースト:305kcal
ウーロン茶:0kcal
2,847kcal
ご飯大盛り:400kcal
チキン南蛮:831kcal
野菜サラダ:25kcal
豆腐とわかめの味噌汁:42kcal
鉄火丼:801kcal
揚げ出し豆腐:171kcal
豆腐とわかめの味噌汁:42kcal
間食缶ビール:80kcal
ミックスナッツ:150kcal
日曜日卵かけご飯:332kcal
鮭の塩焼き:279kcal
冷奴:73kcal
なめこの味噌汁:34kcal
2,998kcal
ナポリタン:573kcal
コーンスープ:387kcal
ご飯大盛り:400kcal
デミグラスハンバーグ:631kcal
野菜サラダ:25kcal
なめこの味噌汁:34kcal
間食缶ビール:80kcal
ミックスナッツ:150kcal

 この週の合計摂取カロリーは19,515kcalで、平均すると一日2,787kcalを摂取していたことになる。

 月曜日から金曜日では、通勤で少しは歩くので身体活動レベルを『Ⅱ(普通)』と考えると、男性40歳代の私の一日の必要カロリーは2,700kcalだ。この週の私の月曜日から金曜日の平均摂取カロリーは2,734kcalなので、必要カロリーを僅かに超えてしまっている。
ま、、、まぁまぁ・・・・誤差内と言えるだろう。。。。(-_-;)

 土曜日と日曜日では、仕事が休みで通勤での歩きが無いので、ほぼ家でゴロゴロしたりゲームをしたりしてマッタリ過ごしているので、身体活動レベルは『Ⅰ(低い)』でその必要カロリーは2,300kcalだ。この週の土曜日と日曜日の平均摂取カロリーは2,993kcalなので、一日平均約700kcalもオーバーしている。およそ食事1回分のカロリーがオーバーしていることになる。やばい!これでは太るわけだ・・・・(;゚Д゚)

 では、この超えてしまった1日700cal分をどうやって無かったことにするのか?
これにはやはり、残念ながら運動をするしかない。

摂取カロリー

どれくらい運動しなければならないのか考えてみる

 では、どれくらい運動しなければならないのか、考えてみよう。
 これにも、厚生労働省のHPに参考になる資料があったので、それを参考にする。

速歩水泳自転車
(軽負荷)
ゴルフ軽い
ジョギング
ランニングテニス
(シングル)
メッツ
(強度)
4.08.04.03.56.08.07.0
運動時間10分10分20分60分30分15分20分
体重別消費エネルギー量
50㎏25kcal60kcal55kcal130kcal130kcal90kcal105kcal
60㎏30kcal75kcal65kcal155kcal155kcal110kcal125kcal
70㎏35kcal85kcal75kcal185kcal185kcal130kcal145kcal
80㎏40kcal100kcal85kcal210kcal210kcal145kcal170kcal
(厚生労働省「健康づくりのための運動基準2006」を参考に作成)

 必要カロリーからオーバーしてしまった700kcalを消費しようとした場合、はたしてどれくらい運動をすればよいのか? 上の表から考えてみる。

 誰でも簡単にお金を掛けないで出来る「徒歩」と「軽いジョギング」で考えてみよう。

 徒歩の場合、上の表で考えると、体重80㎏として、700kcalを消費するには、
700kcal÷40kcal×10分=175分
つまり、およそ3時間歩かないと700kcalを消費できない。。。。(汗)
徒歩は分速80mと言われているので、
175分✖分速80m=14,000m=14㎞
なんと14㎞も歩かなければならない。。。(汗)

 一方、軽いジョギングの場合はどうか、同じ様に上の表で考えてみると、体重80㎏として、
700kcal÷210kcal×30分=100分
なんと1時間40分も軽いジョギングをしなければならない。。。。(涙)
軽いジョギングは6メッツだと分速107mと言われているので、
100分✖分速107m=10,700m=10.7㎞
10.7㎞も走らなければならない。。。。(涙)

 ちなみに、メッツとは、身体活動の強さを表す単位で、座って安静にしているのを1メッツとした場合に、何倍のエネルギーを消費するかを示すもの。

 正直、700kcalを消費するために、徒歩14㎞や軽いジョギング10.7㎞は無理!ぜったい無理!
出来たところで、お腹が減ってまた食べたり飲んだりしてしまうのがオチだ。
だったら、水曜日はアイスのチョコモナカジャンボ(303kcal)を食べても2,518kcalなので、チョコモナカジャンボを食べるのを我慢して2,215kcalにしたほうが、遥かに楽だ。

 そう、運動するよりもチョットだけ食事制限した方が楽なのだ!

まとめ

 カロリーの数字だけを見れば、食事を我慢しなくてもチョット食事を工夫するだけで、運動するよりも遥かに楽して簡単にカロリーを消費することが出来るのがよく分かる。食事制限するよりも運動する方が明らかに効率が悪いのは一目瞭然だ。これで、運動するよりも、チョットの食事の工夫をする方が、痩せる効果が高いことが良く分かった。もう一度言う!ダイエットするなら、運動するよりもまず先に食事を工夫した方が遥かに効率的だ!運動が無駄かの様に思えてくる。

 もう一度言う、運動をするなと言っているのでない!同じカロリーを減らすのであれば、運動するよりも食事制限をした方が遥かに効率良く楽して簡単にカロリーを減らせる可能性があるということだ!食事制限をしながら運動すれば、それは最強のカロリー消費方法だし、より高いダイエット効果が得られるのは当然だ!

 それでは、ダイエットは運動よりも食事をちょっと工夫したほうが遥かに効率良く痩せられる事が分かったが、では低カロリーの食事に置き換えてお腹いっぱいにできれば、もっと効率よく早く楽して簡単に痩せられるのではないか?
そんな食事の置き換え方法があれば、最高なのではないか? 
これぞまさに、私が理想としている置き換えダイエットなのだ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*


CAPTCHA