
ランニングはダイエットに非常に効果的ですが、お気に入りの音楽を聴きながらのランニングは、モチベーションも上がるし、ストレスや疲労感も軽減され、長時間走り続ける意欲が沸いてきますよね。そして集中力も向上し、ランニングのペースも一定に保たれ、より効果的なダイエットが期待できます。
でも、こんなストレスや悩みを感じたことはありませんか?
「ランニング中のイヤホンが、簡単に外れてやすくて集中できない」
「ランニング中に音楽が頻繁に途切れてしまう」
「なぜかランニング用のイヤホンはすぐに壊れてしまう」
「イヤホンの種類が多すぎて、値段もピンキリで、どれを選んだらいいか分からない」
ご安心ください。
この記事を読めば、あなたにピッタリのランニング用のイヤホンが見つけることができます!
なぜなら、イヤホンやヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブル商品を20年以上も設計開発してきたメカ設計エンジニアが、プロの視点からランニングに最適なイヤホンをご紹介するからです!
もちろん、私もランニング愛好家です。
ぜひ、自分にピッタリの最高のイヤホンを見つけて、音楽を聴きながら快適なランニングをノンストレスで楽しんでください!
有線とワイヤレス(無線)イヤホンの違い
イヤホンには大きく分けて2種類のタイプがあります。
有線のイヤホンと、ワイヤレス(無線)のイヤホンです。
以下、有線とワイヤレス(無線)のイヤホンの違いを簡単に纏めました。
✅有線イヤホンの特徴
●接続方法:
イヤホンケーブルをデバイス(スマホなど)のオーディオジャックに直接接続。
●音質:
無線より音質が良いです。
特に高品質なオーディオファイルやスタジオモニタリングに適しています。
●バッテリー:
バッテリーが必要なく、充電を気にする必要がありません。
●遅延:
遅延がほぼゼロ。
音楽や映画、ゲームなどリアルタイム性が求められる用途に最適です。
●互換性:
ほとんどのオーディオデバイスと互換性があり、特別な設定が不要です。
●ケーブルの煩わしさ:
ケーブルが絡まることがあり、持ち運びや収納が面倒な場合があります。
ランニングやスポーツ全般に不向きです。
●範囲:
デバイスに物理的に接続されているため、動きの自由度が制限されます。
✅ワイヤレス(無線)イヤホンの特徴
●接続方法:
Bluetoothやその他の無線技術を使用してデバイスと接続します。
●音質:
有線と比べると音質は劣るが、高品質な無線イヤホンは音質は良いです。
ランニング中に音楽を聴くには十分な音質です。
●バッテリー:
バッテリーが内蔵されており、定期的に充電が必要です。
バッテリー寿命も考慮する必要があります。
●遅延:
一部のモデルでは音の遅延が発生します。
高品質なモデルではほとんど遅延は気になりません。
●互換性:
Bluetooth対応のデバイスと互換性があります。
デバイスとペアリングする必要があります。
●ケーブルの煩わしさなし:
ケーブルがないため、持ち運びが簡単で、絡まる心配がありません。
●範囲:
デバイスから一定の範囲内で使用できるため、動きの自由度が高い。
(通常は10メートル以内)
✅結論:ランニングにはワイヤレスイヤホンがおすすめ!
音質や遅延が重要な場合は有線イヤホンが適していますが、あくまで自宅での高音質な音楽鑑賞用。ランニングやスポーツなど、動きやすさや利便性を重視する場合はワイヤレス(無線)イヤホンが圧倒的におすすめです。

ワイヤレスイヤホンの種類
そして、ワイヤレスイヤホンには様々なタイプがありますが、大きく分けて「完全ワイヤレス」「左右一体型」「ネックバンド型」の3つのタイプに分けることができます。その違いを詳しくご説明します。
✅完全ワイヤレスイヤホン
完全にケーブルがないイヤホンで、左右のイヤホンが独立しているデザインです。
<メリット>
・完全にケーブルがないため、動きの自由度が非常に高く、絡まる心配がありません。
・ 軽量でコンパクトなデザインが多く、携帯性に優れています。
・見た目がシンプルでスタイリッシュ、カッコいいです。
<デメリット>
・小型のため、バッテリー寿命が短いです。充電ケースの使用が必須です。
・左右独立で個別に装着するため、片方を紛失するリスクが高いです。
・高機能なモデルが多く、価格が高いことが多いです。
✅左右一体型イヤホン
左右のイヤホンが短いケーブルで繋がっているデザイン。
<メリット>
・左右のイヤホンがケーブルで繋がっているため、落下防止になり、落としても片方だけが紛失する心配がありません。
・ケーブルがあるため、外れても紛失しにくく、首に掛けておくことができます。
・完全ワイヤレスに比べて価格が比較的安価なモデルが多く、コスパが高いです。
・ネックバンドやケーブルがあるため、バッテリー容量が大きく、長時間使用できるものが多いです。
<デメリット>
・ケーブルが絡まることは少ないが、完全ワイヤレスに比べて動きの自由度が制限される。
・ケーブルがあるため、完全ワイヤレスよりも少し重量感があります。
・髪型によってはケーブルが邪魔になる場合があります。
・ケーブルが気になる人には向かない場合があります。
✅ネックバンド型イヤホン
ネックバンド部分があり、左右のイヤホンがこのバンドに接続されているデザインです。
<メリット>
・ネックバンドがあるため、安定性が高く、耳から外れても落下しにくいです。ランニングやトレーニング中に便利。
・ネックバンド部に大容量の充電池が搭載され、バッテリー容量が大きく、長時間再生が可能です。
・ネックバンドに操作ボタンが配置されているため、操作がしやすいです。
<デメリット>
・ネックバンドの分だけ重量が増し、長時間使用していると首や肩に負担がかかることがある。
・コンパクトさに欠けるため、ポケットや小さなバッグに収納するのが難しいことがあります。
・ネックバンドのデザインが好みでない場合は、他のタイプの方が適しているかも。
・ネックバンド(大容量充電池内臓)がある分、少し重いです。

ワイヤレスイヤホンを選ぶポイント
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際のポイントについて、以下に詳しく説明します。
✅装着性やフィット感がよいものを選ぼう!
耳にしっかりフィットするデザインを選ぶことで、運動中でも外れにくくなります。イヤーフックやウィングチップ付きのモデルがおすすめです。長時間使用しても耳が痛くならない、柔らかい素材を使用したイヤホンを選びましょう。
✅重量は軽いものを選ぼう!
軽量なイヤホンは長時間使用しても耳に負担がかかりにくく、快適に使用できます。軽量でコンパクトなデザインは持ち運びにも便利です。
✅防水耐久性が高いものを選ぼう!
防水性能が高いイヤホンは、汗や雨に強く、アウトドアやスポーツ中にも安心して使えます。IPX4以上の防水規格が理想です。
ちなみに、IPX4とは、IPコードといい、防塵防水保護等級を示します。数字が大きいほど耐久性が高いことを意味します。
IP○✖
→○:固形物や防塵の侵入に対する保護等級(0~6まで、Xは規定しない)
→✖:水の侵入に対する保護等級(0~9まで、Xは規定しない)
冷却ファンを搭載する家電製品などは固形物や防塵の保護等級も考慮する必要がありますが、ワイヤレスイヤホンの場合、水の侵入に対する保護等級だけ見ておけば問題ありません。
・IPX4:あらゆる方向からの飛沫に対して保護
・IPX5:あらゆる方向からの低圧の水流に対して保護
・IPX6:あらゆる方向からの高圧の水流に対して保護
・IPX7:一時的な水没に対して保護(水深1メートルで30分間)
・IPX8:継続的な水没に対して保護(水深1メートル以上の条件は製造者による)
・IPX9:高温・高圧の水流に対して保護
ワイヤレスイヤホンの場合、IP68までのモデルも存在します。
✅オープンイヤーのものを選ぼう!
耳を完全に塞がない開放型のイヤホンは周囲の音を取り込むことができ、交通量の多い場所や人通りの多いエリアでも、周囲の音が聞こえて安全です。
また、長時間使用しても耳が疲れにくく、閉塞感が少ないため、快適に使用できます。ランニング中の汗の蒸れも感じません。
✅再生時間が長いものを選ぼう!
バッテリー寿命が長いイヤホンは、頻繁に充電する手間が省けます。少なくとも6時間以上の連続再生ができるといいですね。
✅接続の安定性が良いものを選ぼう!
最新のBluetooth規格(Bluetooth 5.0以上)をサポートしているモデルを選ぶと、接続が途切れにくく、安定した通信が可能です。接続の安定性が良いと、音楽再生や通話中にストレスを感じにくくなります。
✅操作性で選ぼう!
タッチコントロールや物理ボタンが使いやすいデザインを選びましょう。特にランニング中は操作が簡単なものが便利です。アプリを通じて操作方法をカスタマイズできるイヤホンもおすすめです。
✅劣化しにくい素材で選ぼう!
イヤホンは汗や雨、化粧品などによるダメージを受けやすいです。特にケミカルアタック(化学物質による劣化)、加水分解(水分による劣化)、充電端子の錆びなどが問題となります。
ケミカルアタックや加水分解に強い素材は、汗や汚れにも強く、長期間使用することができます。また安全な素材を使用したイヤホンは、長時間使用してもアレルギーなど皮膚に刺激を与えにくく、安心して使えます。
見た目で材料の良し悪しを判断するのはプロの設計者やエンジニアでも難しいですが、値段の安い商品は低品質なプラスチックやゴムを使っている場合が多いです。長くイヤホンを使い続けるためには、やはり値段は高くなりますが、高品質なイヤホンを購入する事をお勧めします。
✅イズキャンセルと高音質は、安全性とトレードオフ
ノイズキャンセリングと高音質は素晴らしい音を追及するうえでは重要な要素ですが、安全面でリスクがあることを知っておいてください。ノイズキャンセリングは周囲の騒音を打ち消し、音質を向上させますが、外部音が聞こえにくくなるため、安全性が低下することがあります。密閉性が高いほど高音質になりますが、外部音が遮断され、交通量の多い場所での使用には注意が必要です。
対策とては、環境に応じて設定を調整し、交通量の多い場所ではノイズキャンセリングをオフにする、または音量を下げることが必要です。また、一部のイヤホンには周囲の音を取り込む環境モードがあり、安全性を保ちながら音楽を楽しむことができます。
ただ、やはり安全面を考えると、ランニング中はオープンイヤーのワイヤレスイヤホンがお勧めです。ノイキャン&高音質は自宅で楽しむのが安全です。

メカ設計者が選ぶランニングにおすすめのワイヤレスイヤホン4選
イヤホンは勿論、その他のウェアラブルデバイスを20年以上開発してきた設計者&エンジニアが、プロの視点で厳選したランニング用ワイヤレスイヤホンをご紹介いたします。
あまり多くのワイヤレスイヤホンをおすすめしても、どれを選ぶか迷ってしまうだけなので、本当に自信を持っておすすめ出来る、以下の4モデルをご紹介いたします。厳選しているので、決して安くはないお値段ですが、音質・防水・装着性、その他の諸々の性能も十分に満足できる間違いのない商品を厳選しております。
SONY(ソニー)ワイヤレスイヤホン Float Run
ランニング用ワイヤレスイヤホンとして、すべての条件がバランス良く揃ったモデルが、このソニーのランニング桐谷選手推薦モデル「Float Run」です。
耳の前にスピーカーが浮くという新たな構造がソニーらしく、まるで浮遊しながら走っているような、気持ちの良いランニングを体験できます。音質も16mmドライバー搭載で厚みある低音域から、透明感ある高音域にいたるまでバランスの良い高音質が楽しめます。開放型(オープンイヤー)で、周囲の音を自然に聞くことができる安全設計で、耳を塞がないので圧迫感もなく、快適な装着感を実現しています。ソニーの高い品質基準をクリアできる高品質の材料を使用しています。
「Float Run」はソニーだからこそ、快適な装着感と、高音質と、防水IPX4と、長い連続再生10時間を実現し、ランニング用には全ての条件がバランスよく整った最高のワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。
タイプ | 左右一体型イヤホン |
構造 | オープンイヤー型 |
装着性・フィット感 | 耳の前にスピーカーが浮く構造 |
重量 | 約33g |
防塵防水耐性 | IPX4 |
連続再生時間 | 10時間 |
Bluetooth規格 | Bluetooth Ver. 5.0 |
操作性 | スマホを触らず、本体ボタンで音量調整と楽曲選択可能 |
Shokz (ショックス) OpenSwim Pro骨伝導イヤホン
Shokzといえば、オープンイヤーと骨伝導が得意なワイヤレスイヤホンのメーカーですね。その中でも完全防水を求めるなら「OpenSwim Pro」がおすすめです。防水等級はIP68で、ランニングはもちろん、水泳でも使えます。海でも問題ありません。IP68の完全防水だからこそ汚れてても水洗いできます。
人間工学に基づいたフレキシブルなイヤーフックと、ニッケルチタン合金のヘッドバンドでランニングでも水泳でも快適にフィットします。PremiumPitch 2.0+骨伝導テクノロジーにより、クリアなサウンド、パワフルな音量、豊かな低音を楽しむことが出来ます。なにより骨伝導の割には音質も良いです。
オープンイヤーで耳を塞がないので外音が聞き取れるので安全ですし、水泳のときには耳栓もできます。ワイヤレスイヤホン本体にMP3の内部ストレージが32GBあるので、スマホがなくても最大8,000曲の音楽を楽しむことが出来ます。
海水だろうと泥水だろうと、どんな劣悪な環境でも音楽を楽しみたいなら、このIP68完全防水の骨伝導ワイヤレスイヤホン「OpenSwim Pro」がおすすめです。
タイプ | 左右一体型イヤホン |
構造 | オープンイヤー型骨伝導イヤホン |
装着性・フィット感 | フレキシブルイヤーフックとニッケルチタン合金のヘッドバンドで水中でも快適にフィット |
重量 | 390g |
防塵防水耐性 | IP68 |
連続再生時間 | 9時間 |
Bluetooth規格 | Bluetooth Ver. 5.4 |
操作性 | 32GBのMP3ストレージ(最大8,000曲) 本体ボタンで音量調整と楽曲選択可能 |
Bose(ボーズ) Ultra Open Earbuds 完全ワイヤレスイヤホン
ランニング用でも完全ワイヤレスで、装着性も良く、高音質を望むならBoseの「Ultra Open Earbuds」がおすすめです。やはり左右一体型のワイヤレスイヤホンだと、髪型が制限されてしまうので完全ワイヤレスイヤホンが人気です。BOSEの「Ultra Open Earbuds」はオシャレなイヤーカフ型なので、しっかりとフィットして、着けていることを忘れるほど快適です。OpenAudioテクノロジーにより、オープンイヤー型で周囲の音を遮断せず、Boseならではの驚きの高音質を実現しています。
イヤーカフ型は、最初は慣れるまでは装着しにくいですが、慣れてしまえば抜群の装着感で、重量も軽く付けていることを忘れるくらいです。激しく動いてもズレることはありません。カナル型以外のオープンイヤーや骨伝導などのイヤホンは、どうしても低音が弱くなりますが、Boseなので低音も素晴らしいです。
邪魔なケーブルのストレスから完全開放されたランニングを楽しみたいなら、完全ワイヤレスで高音質でIPX4防水の Boseの「Ultra Open Earbuds」がおすすめです。
タイプ | 完全ワイヤレスイヤホン |
構造 | オープンイヤー型 |
装着性・フィット感 | 耳にかけるイヤーカフ型 |
重量 | 60g |
防塵防水耐性 | IPX4 |
連続再生時間 | 7.5時間 |
Bluetooth規格 | Bluetooth Ver. 5.3 |
操作性 | スマホにアプリをインストールして操作 |
SONY(ソニー) ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
軽くランニングする程度だから、装着性よりも兎に角、高音質のワイヤレスイヤホンが欲しい!そんな方にはソニーのワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン 「WF-1000XM5」が断然おすすめです。特徴は何といっても世界最高クラスノイズキャンセリングとソニー独自開発の新ドライバーユニットで、外音を遮断し別世界に瞬間移動した様な、クリアで突き抜ける爽快感のある高音と迫力のある低音が、心奪われる究極の音楽体験を実感できます。密閉型なので音漏れの心配は必要ありません。
従来のワイヤレスイヤホンよりも更に小型化&軽量化され、通常使用であれば付けていることを忘れてしまうほど、安定した快適な装着感です。ただし、イヤーフックなどは無いので、激しい運動では耳から外れてしまう可能性もあるのでご注意ください。汗により蒸れて外れやすくなってしまう場合もあります。あとタッチセンサーは慣れるまでは少々手古摺りますが、慣れれば便利な本体操作機能です。
激しいランニングやスポーツだと少し耳から外れやすいワイヤレスイヤホンではありますが、軽いランニングなどでは装着性、フィット感、共に問題ないと思います。純粋に最高の素晴らしい音を追求するなら「WF-1000XM5」は断然お勧めのワイヤレスイヤホンです。
タイプ | 完全ワイヤレスイヤホン |
構造 | 密閉型(クローズド) |
装着性・フィット感 | インイヤー(カナル)型 |
重量 | 5.9g×2個 |
防塵防水耐性 | IPX4 |
連続再生時間 | 8時間 |
Bluetooth規格 | Bluetooth Ver. 5.3 |
操作性 | 本体タッチ(タップ)センサー Googleアシスタント スマホにアプリをインストールして操作 |

まとめ
今回の記事では、現役20年のメカ設計エンジニアのプロ視点から、ランニングに最適なワイヤレスイヤホンを厳選してご紹介いたしました。厳選しているので、紹介している商品の数は少ないですが、自身を持ってお勧めできるワイヤレスイヤホンです。
確かに、ネットで探せば幾らでも安いイヤホンは見つけられますが、すぐに壊れたり、装着性が悪かったり、音が悪かったり、値段相応です。
もしダイエットでランニングを頑張っているなら、そのランニングをより快適で素晴らしい体験に変えるためにも、頑張っている自分へのご褒美として、最高のワイヤレスイヤホンを使ってください。その方が絶対にダイエットも長続きします。
今回は、だいぶ私の好みでワイヤレスイヤホンを選ばせて頂きましたが、今回の記事をご参考に、是非、自分にピッタリの最高のワイヤレスイヤホンを見つけてくださいね!